【世界バスケ】アメリカの意地を見た

今日のさいたまスーパーアリーナは、自由席もほぼ満杯の入りになった観客席が異様なほどに盛り上がり、チームUSAのラストゲームを見守った。まずは5-6位決定戦のフランス対トルコ。勝敗を分けたのは、ローポストでの守備だった。双方ともにアウトサイドがいまいち決まらない中、きっちり守備を固めたフランスが主導権を握る。トルコは相変わらずムラがあり、3ポイントが決まりだすと一気にペースに乗るが、逆になるともうどうしようもなかった。一番印象に残ったのは、ジェラバルのブロックショットでした。

<訂正:ボックススコアを見たら、ジェラバルはブロック決めていませんでした。たぶんジェラバルのリバウンドとトゥリアフのブロックが頭の中で一緒になっちゃったんですね… どちらも素晴らしかったです(^^;>

さて、お待ちかねの3-4位決定戦はアメリカ対アルゼンチン。開始早々ジノビリが、サンチェスがアメリカをけしかけるように、ファンタジスタぶりを発揮する。ノールックあり、ビハインドザバックあり、まさに司令塔と呼ぶのがふさわしいボールさばきで観客を魅了した。アメリカもつられるように、魅せるバスケで対抗する。

しかし、流れを変えたのはジノビリのファウルトラブルだった。試合の半分以上を残して3つめを受けたため、アルゼンチンは3Qにジノビリを温存してサンチェスに託す。デルフィーノが絶好調だったために、これでも問題ないかのように見えた。しかし、アメリカはクラッチシューター・ウェイドの活躍に、レブロン・ジェームスも技を惜しげもなく披露して着々と加点する。このふたりはアリウープまで見せてくれた。4Qにジノビリを戻したが時すでに遅く、流れはアメリカにあったのだ。

ジノビリのファウルトラブルを受けたアルゼンチンベンチの采配と、そこにつけ込んだアメリカの負けられないという意地が、今日の最大の見ものだったといえるだろう。素晴らしいプレーに大満足だが、ジノビリのファウルがなければ、もっともっと楽しめたかもしれないと思うと残念だ。