【チャンピオンズリーグ】ミラノは残った

インテルビジャレアルに得点を許して通算2-2ながら、ファーストレグのフォルランが決めたアウェイゴールの差で敗退。そしてミランも、インザーギが先制しながらセットプレーから最後はディアラが押し込んで追いつかれ、こちらもアウェイゴールの差で苦戦。敗退が決まる寸前の88分、シェフチェンコのシュートが左右のポストでピンボールのようにもてあそばれたところを、カカとともに走りこんだインザーギが執念のゴール。さらにリヨンのバックパスを奪ったシェフチェンコがダメを押して、ミラノ勢共倒れのピンチを救った。

ゴールを決めたインザーギシェフチェンコの喜びようもすごく、内心かなりあきらめていたのだろうと思わせたが、それ以上に派手な喜びを示したのは監督のアンチェロッティだった。冴えないオヤジ状態だったファーストレグとは打って変わって、両手を挙げてサポーターと万歳を繰り返すその表情は輝いていた。生き返ったミランは、エースのインザーギシェフチェンコが結果を出したこともあって、勢いに乗ってくるはずだ。

一方、インテルを葬り去ったビジャレアルが、終盤に魅せたカウンターも素晴らしかった。フォルランリケルメのふたりだけで、十分に得点を奪える。ビッグクラブでないからとナメていると、対戦相手は痛い目に合うだろう。