基本的な構成はシーズン1と似ていて、特にエピソード1の冒頭では、また同じような話になるのかという失望感を抱いてしまった。ヒスパニック系のコミュニティを扱うところで差別化しようとしたのだろうが、シーズン1のライアン・エッゴールドとカレン・ロビンソンのような圧倒的な存在感はない。
復讐に燃える「ルス」を演じるジーニーン・メイソンは見た目のインパクトもあるものの、反面キャラクター設定がうまくいっていなかった印象がある。いわゆる「きれいどころ」としては無理があるし、心理描写を演技で表現するには物足りない。役者としての資質というよりは、使いどころの問題ではないか。
オルディス・ホッジとアロナ・タルの絡みを中心に据えたのは、シーズン1の反省だろうか。米国ドラマの定番パターンとしては、主役級の男女関係がないのは物足りないと視聴者に思われても不思議ではない。ただ、実際には謀略が底流にあったことがわかり、FBIとDC警察の対立に陥るあたりが一番面白かったのは皮肉なものだ。
作中に登場するストリートアートが、以前代官山のギャラリーで個展を見たことがあるメキシコ人アーティストPaola Delfinの作風と似ていることに気づいた。「アステカっぽい」という台詞もあったが、やはり同じカルチャーに属している人たちの間には、バックグラウンドとしてある種の様式が身についてしまうということなのだろう。