【NBA】オールスター2025

今回からレギュレーションを大幅に変更して、4チームによるトーナメント方式を採用したNBAオールスター。ここまで変革するということは、NBAが現状に大きな課題を感じていたのであろうことは疑う余地がない。昨年は完全に「ディープスリー大会」になってしまっていたし、そもそも負傷を恐れる一面もあってディフェンスがユルユルな中でパフォーマンスだけ見せても、それはバスケットボールの醍醐味とはかけ離れてしまっていた。

それではレギュレーション変更は功を奏したのか。その答えは、今回のオールスターを見る限り「NO」としか言えない。相変わらずディープスリー大会の要素は消えていなかったし、ディフェンスに行かない中でダンクやアリウープを決めても、それはただのショーでしかない。ストリートで無名のプレイヤーが周囲の注目を集めるプレーの延長を、これだけの年俸の選手がこれだけの会場で見せる意味は果たしてあるのだろうか。お祭りだから許容すべきという思いを僕自身も持っていたが、そこにNBA自身が疑念を持っているなら、やはりそれは改善すべき事象なのだ。

そしてそれは、河村勇輝と富永啓生が出場したGリーグ・アップネクストゲームも同様だった。この内容でも観客が高いチケットにお金を払ってくれるのであれば、興行としては成功だろう。しかし、バスケットボールの魅力を伝えて競技の裾野を広げることもプロリーグのミッションなのだとすれば、今の方向性は正しくないように思う。迫力ある攻撃を止めて自分たちのターンに持ち込むことが大切だからこそ、アリーナでは「ディーフェンス!」とコールされるのだ。