【NBA】オールスター2024

オールスターのお約束でディフェンスは緩く、1Qから50点を越える取り合いに。かつてはダンクやアリウープのようなプレーを見せつけることが多かった印象もあるが、今回は3Pをいかに遠くから決めるかの争いになっていた節もある。美しい軌道の3Pが決まるのは、確かに芸術的だ。また、ちょっとした手首のスナップで、ボールに信じられないくらい勢いをつけることができるのは、まるで手品を見ているようだった。

特に目を惹いたのがイースタンの「0番トリオ」テイタム、リラード、ハリバートンの多彩なオフェンスで、これは本当に見応えがあった。アデクトンボやブラウンもよいプレーを見せていたとは思うが、見ていて楽しいバスケをしたのは0番の3人だった。特にリラードが見せたセンターライン上からのハーフコート3は、まさに度肝を抜かれるプレーだった。

ウェスタンでは、個人的に期待していたドンチッチもカリーもあまり目立たず、全体的にもレイアップやフックシュートのような比較的地味なプレーに留まった。結局すべてのQでイースタンの得点が上回ったが、これは必然の結果だったと言ってよいだろう。

バスケの醍醐味は、厳しいディフェンスに晒されながらも難しいショットを決めるプレーだとは思うが、オールスターはお祭りだ。通常のゲームとは一味違ったプレーで、選手も観客も楽しむ。これだけの空間が用意されている米国は、その意味でもうらやましい。