【ATPカップ】日本―ウルグアイ

テニスの試合で、しかもデビスカップやATPカップのような国別対抗のフォーマットでATPランキングを気にしすぎてはいけない。ケガでツアーを離れていれば下がるし、そもそもツアーにあまり参戦できていなければ上がらないからだ。日本とウルグアイの初戦は添田豪マルティン・クエバスだったが、マルティンの523位というランキングはおそらくツアーに出ていないから。かつてイスラエルとのデビスカップで当時53位の添田は223位のワイントラウブに敗れているが、これも相手がツアーに出ていないため。日本のファンとしては過剰に期待してしまったが、意外にも試合巧者だったのだ。

第2試合の西岡良仁は73位だが、実力や現在の調子から見たらクエバスには十分勝てる状況だ。結果的に添田は相手を走らせて消耗させ、西岡は多彩な持ち手を繰り出して完勝した。6-0 6-1という結果は出来過ぎの感すらあるが、西岡はプレーがうまくいかないと駄々をこねるような素振りを見せてしまう傾向があり、流れを悪くしてしまう。ちょっとしたミスが転換点になりかねないので、今後も油断は禁物だ。

錦織に続いて内山も欠場している今大会。レジェンドの松井をマクラクラン勉と組ませる窮余の策に出ている日本協会だが、スペインには勝てないとしても、ジョージアには何とか勝って新春のテニス界を盛り上げて欲しい。そしてAUSオープンのメルボルンでは、ディフェンディングチャンピオンとして大坂なおみの登場を待っている。