【ドラマ】ブリジャートン家 シーズン3 パート2

「ブリジャートン家」のシーズン3はダフネ、アンソニーに続いて三男コリンの物語。とはいえ、実質的にはペネロペ・フェザリントンを巡って人間関係が展開してゆく。全8話を半分ずつに分けた後半が6月に配信された。

 

<ネタバレあり>

この物語のストーリーテラーとしてシーズン1から君臨している「レディ・ホイッスルダウン」の正体が明かされることになるが、当事者であるペネロペと秘密に気づいているエロイーズ・ブリジャートンの仲違いが起点になり、コリンとの恋愛、フェザリントン家の秘密など、これまでに敷かれた伏線が一気に回収される方向に収束してゆく。

パート2の序盤は重い話が続き、本来この作品が持つコミカルな要素が鳴りを潜めてしまった。この時点では、先の展開に期待を持てなくなっていたのだが、そこはさすがにNetflixだけあって、大団円のハッピーエンドを持ってきてくれた。ただ、個人的にはエロイーズをもっと魅力的に描いて欲しかった。あれではクローディア・ジェシーがもったいない。

また、このシーズンでは次男ベネディクトと三女フランチェスカもそれなりに焦点が当たっていて、この後のシーズンで描かれる物語を想像させてくれる。最終話の最後では物語が終わってしまいそうな雰囲気を一瞬漂わせたものの、さらに続くことが仄めかされた。8人のブリジャートンがいるだけに、シーズン8まで作ることはできそうだが、現時点では端役でしかないジョージとヒヤシンスの話をどこまで膨らませられるのだろうか。フランチェスカがそうだったように、リキャストによって立て直すことは十分に想定される。