【ドラマ】ブリジャートン家 シーズン3 パート1

ブリジャートン家のシーズン3は、4話ずつの配信。シーズン1で長女ダフネ、シーズン2では長男アンソニーの物語だったが、今回は三男コリンをメインにペネロペ・フェザリントンとの関係が少しずつ変化してゆく様子が描かれる。もともとは次女エロイーズと仲が良かったペネロペだが、今は仲違いしてしまっているので、両家の関係も微妙だ。

そんな中、本来はいわゆる三枚目的なキャラクターだったペネロペがロマンスの主役の座に上り詰め、コリンとのラブシーンまで披露する。ペネロペ役のニコラ・コクランは表情が豊かで、自分に自信のない「オールドミス」の要素をにじませつつ、コリンに対する思いを自分でもつかみかねている様子をきっちり演じてくれる。ここまで彼女が雄弁な演技をするということは、正直なところ僕には大きな驚きだった。

三女のフランチェスカはリキャストされており、「ファインド・ミー」で主役レナのライバルであるティアを演じたハンナ・ドッドが起用された。「ファインド~」では嫌な感じの役柄だったが、本作ではその雰囲気をほのかに残しつつもブリジャートン家の娘として、大人に近づきたくて背伸びした言動を見せる少女を好演している。

前半の4話でコリンとペネロペの方向性は見えたようだが、ここから両家の介入が強まるのだろうか。エロイーズはペネロペの親友だけに、後半の人間関係をめぐるキーパーソンになるような気もしている。