【バスケ】アジアカップ予選 日本―グアム

グアム相手ということで快勝を期待したのだが、前半のオフェンスはグダグダで不安を感じさせるしかない内容だった。特に2Qには一時逆転される時間帯があったが、攻守ともに噛み合っていなかった。ボールを回してフリーの選手を作っても、アウトサイドで待っているのが井上だったり川真田だったり。これではサイズの大きい選手を起用する意味がないし、得点の確率も上がるわけがない。

その観点からは、比江島の対応力はさすがの一言。本来はSGの選手だが、どちらかというとSFのように、インサイドへの効果的なペネトレーションでチャンスを生み出していた。また、サイドライン際の攻防では、キープできない場合でも相手に当ててアウトにするプレーも見せてくれたが、この執念がチーム全体にも伝播していたように思う。

ジョシュ・ハレルソンはプレータイムと得点だけ見れば勝利に貢献したようにも見えるが、3Pの3/8はまだしも2Pの1/4は論外だ。FG合計で4/12では、とても合格点のプレーとは言えない。

目を惹いたのは18歳の川島悠翔。逆転された苦しい時間帯に簡単ではないプレーでポイントを重ね、流れを呼び込んだ。この後のグアムは得点のペースが明らかに落ち、後半だけで見れば42-20のワンサイドゲームになったことを踏まえれば、この日のMVPは間違いなく川島だろう。

ただ、この内容では中国相手には厳しい。欠場した馬場の復帰も待たれるところだが、NBAオールスターに感化されたかのような長距離スリーは必要ないので、確実に勝利をつかむべく戦術を共有してもらいたい。