【アジアカップ】日本―インドネシア

ベトナムにしてもインドネシアにしても、これまでのイメージとは異なる良いサッカーをしている。アジアのレベルは間違いなく向上しており、タイとベトナムについては以前からそれを実感していたが、インドネシアも同様だということに初めて気づかされた。フィジカルに優れた選手がスキルと連携を手に入れたら、そう簡単に倒すことはできない。

この日のインドネシア戦は、開始早々のPKで優位に立ったことは事実。上田がエリア内でキープしとうとして倒されたプレーだが、VARの映像を見る限り、相手DFの手が上田の骨盤の当たりにあり、力を入れたタイミングで上田が倒れている。地元カタール人の主審ハミス・アル・マッリは試合全体を通して判断の迷いやポジショニングの拙さが目立ったが、VARのおかげで「中東の笛」にならずに済んだというところだろう。

インドネシアが守備に徹したようにも見えたことで、後半の中盤以降に動きが落ちてくるのを待ちたくなる気持ちもあっただろうが、後半の早い時点で2点目が取れたことも日本にとっては大きかった。このプレーもオフサイドすれすれではあったが、手前の選手の腕が残っているという判断のようだ。

3点目はOGというよりも上田のハットトリック達成でよさそうな気もするが、上田が達成感を持ってしまうのもどうかと思うので、お楽しみはとっておいてもよさそうだ。直後の失点は、展開としてはまあ致し方ないところ。GKはどうしようもないし、良いところにこぼれてしまったことがすべてだった。

次戦の相手は韓国かヨルダン。いずれにしても、簡単に勝てると思わない方がよい。ここをベストの布陣で臨まなければ、宝の持ち腐れになってしまう。