【Bruno Mars】Doo-wops & Hooligans

代官山のカフェでランチを待っている間に流れてきた曲を、「これ、たぶんブルーノ・マーズだよね」と思いながら聴いていたら、次々と良い曲が流れてきて気になってしまった。あまりちゃんと彼の曲を聴いたことがなかったので、耳コピした歌詞を頼りにググってたどりついたのがアルバム「Doo-wops & Hooligans」。これは彼のデビューアルバムでもあり、6曲がシングルカットされている豪華なアルバムでもある。

#1 Granadeでは"easy come, easy go"というフレーズで静かに、かつ印象的に始まった曲が徐々に盛り上がってゆく流れに惹きつけられて、#2 Just the Way You Areや#6 Marry Youを経て#7 Talking to the Moonのメロディアスでドラマチックな雰囲気へと展開するアルバムの作りが実に見事だ。おそらく同意してくれる人はそれほど多くないのではないかと思うが、僕としては#10 The Other SideにはKISSの楽曲の面影を感じ、妙に耳についてしまった。

この体験をするのがもう少し前だったら、間違いなく来日公演のチケット確保に奔走することになっただろう。2016年のスーパーボウルでコールドプレイやビヨンセと競演したハーフタイムショーの際は、僕としてはコールドプレイをもっと見たいという視点に立ってしまったが、やはりブルーノ・マースは彼の世界観に浸って聴くべきミュージシャンなのかもしれない。