宇宙のはじまり「ビッグバン」を思う

宇宙はビッグバンによって出来、そして拡大を続けている・・・ そんなことを言われても、全然ピンとこないよね。それじゃ、ビッグバンが起きる前の世界とは何だったのだろう。そこには何もなかったのだろうか。

それでは何もないとは、「無」とは何だろうか。僕たちは、目の前に何もないように見えても大気が存在していることを、知識として持っている。空気もない真空の状態でも、そこには光があり、おそらく静電気や磁気、電波もあるのかもしれない。光も及ばない宇宙空間を想像してみて思う。何もないとは、実は「広がり」さえないことなのではないだろうか。宇宙が広がりすら持たない「無」だったころ、その宇宙の回りには何があったのだろうか? 残念ながら、もう僕の想像は届かない。

神とは、この世界を司る方程式のことなのではないかと思うことがある。科学と宗教が対立しているように見えるのは、何のことはない、単に「方程式を神とする宗教」と「違う神の宗教」との対立に過ぎないのではないだろうか。