【スケートアメリカ】エキシビション

ビートルズサイモン&ガーファンクルは定番だが、フィギュアスケートでは80年代の音楽もかなり使われている。スケートアメリカエキシビションで印象に残ったのは、フラッシュダンスのサントラに収録されている「Maniac」で、これは実はテニスの楽天オープンでもゲーム間に流されていた。これは音楽や振付を担当する人たちの趣味なのか、あるいはフィギュアの場合はジャッジの年齢層に照準を合わせているのか…

日本の選手は友野が「Freaks」を、ネイサン・チェンのフリーを思わせるコミカルでキレのよい動きで演じ、坂本が忍者姿となった。日本人のエキシビションは面白みにかけるプログラムが定番だったが、最近はそれが崩れてきていることがうれしい。エキシビションなのだから、自由に新しいことにチャレンジすればよい。

そのために、ぜひともあらためて欲しいのがテレビ中継の実況と解説。エキシビションなのだから、技の種類を真剣につぶやく必要などないし、そもそも演技中にしゃべる必要すらない。オペラやバレエの最中に、誰がしゃべるだろうか。ひどい場合はまったく関係ない選手に関する雑談になってしまうことすらある。これでは、見る側も演じる側もエンタメ性や芸術性を求めなくなってしまう。そう、八木沼さん、特にあなたですよ!