契約を結ぶ「Enter into」

取引先と契約書を締結するのは外資に限らないけど、契約社会・訴訟社会である欧米の方がよりシビアに契約の中身を見る事になります。「Enter」は「入る」という意味では初級の単語だけど、契約を結ぶときには「into」を伴って使われます。
契約書の準拠する法律はどこの国・州のものか、裁判を提訴する場合にはどこの裁判所にするか、英文と和文で両方契約書を作るときにどちらが本編でどちらが翻訳かなど、結構詰めるのは大変です。僕は人事なので、派遣会社やヘッドハンター、コンサルとの契約が多いですね。ヘッドハンターの場合、相場はあってないようなものだし、そのエージェントがどれだけのレベルの候補者を持ってこれらるかによるので、フィーの決定は難航します。ソーシング(購買)部門は利幅を押さえようとするし、でも値切れば値切るほどよい人材が回ってこない・・・ そして、もうひとつの問題は採用者がすぐに退職してしまった場合の違約金です。何ヶ月以内なら何%を返金するという条項を入れるのですが、これも多種多様でスタンダードはないんです。最初の候補者の選考と同時並行で契約締結を進めることも多いので、担当者としては気を使うんです。