【コミック】Blue Giant Supreme (6)

元となったBlue Giantから通して、この作品は行間ならぬ音符の隙間を描くところが素晴らしいと思っていたけれど、この第6巻では初めてのジャズフェスを何とか成功させようと奔走するオランダの小都市の実行委員たちの熱意が見事に描写されています。高校ではクラシック、大学ではポップスオーケストラでフュージョンやロックを演奏していた僕にとっては、昔を思い出して胸が熱くなるほどでした。

実は第6巻を読む直前に、大学時代に演奏した「Make Up in the Morning」という曲をステージで演奏する夢を見ていたので、特に感じるところがあったんですよね。ステージを作りサウンドチェックをして照明や転換の段取りを整える。さらには観客の入退場や機材の搬入の流れを共有するなど、欠かせない裏方仕事が現実感満載で描かれていたのです。

ジャズフェスが始まる前夜で終わってしまったので、早く続きが読みたくて仕方ありません。展開を想像しながら、次の第7巻を待ちたいと思います。ようやく「Number Five」という名前がついた主人公たちのバンドの先行きにも、興味津々です。