【実践の英語】anotherの誤解

"another"という単語の意味を知らない人は少ないと思いますが、意外に勘違いしていることがあります。"another"は、その綴りの通り"an other"、つまり「とある別の」ということになります。2つのことについて話しているとき、1つ目を話し終えて次のポイントに移るような場合には使えないのです。ここで使うのは"the other"。"an"ではなくて"the"だと言えば、何となくピンとくるのではないでしょうか。

「2つのうちの残り1つ」は、もう選択の余地はなく「それ」しかないですよね。これが3つあるポイントを順番に話している状況なら、2つ目に"another"は使えます。残りが2つあって、そのうちのどちらかなので定冠詞の"the"にはならないからです。

広報が翻訳の外注に出して返ってきた訳文にこの間違いが含まれていたので、思わず指摘してしまいました。翻訳でお金を取る人がこういうミスをしてはダメですよね!