【大分―岐阜】いじりすぎたシステム

今節はDAZNの見逃し配信をiPhoneで見た程度なので、細部まで見切ったわけではない。その状況での感想になってしまうが、片野坂監督はシステムをいじりすぎたのではないだろうか。4バックでスタートし、2点をリードしたまではよかった。ここで山岸に代えて投入したのは、同じ左アウトサイドのMFシキーニョではなくFW伊佐。確かに後藤が再三裏へ飛び出すことができていたから、前線の枚数を増やせばチャンスがありそうに感じるのは当然だ。

しかし、10分後にはFW三平を下げてMF黄誠秀を入れる。この時点でのフォーメーションはよくわからないのだが、クロスに合わせられて失点。全体的にマークがずれていたのではないかと思う。前節でクロージングに貢献した黄誠秀だが、二匹目のどじょうはいなかったということだろう。

そして、さらにシステムが変更される。DF竹内を外してシキーニョを投入。これが攻撃への意識を高めることにつながったのだと思う。ボランチの川西が攻めあがってのシュートで追いついたのだから、最後は采配が当たったと言えるだろう。3バックと4バックを使い分けられれば相手への対応にもバリエーションが持てるのだが、それで混乱してしまうこともある。そこまで器用な選手たちではないので、試合中にコロコロ変えるのは得策ではない。