片野坂監督のゲームプランが完璧にハマったゲームだった。個々のレベルでは問題もありながら、チームの戦術としては想定通りだったのだろう。竹内はファウルを重ね、福森はサイドに追い込まれてボールを失う。それでも中央では鈴木と竹内のコンビネーションで高崎を自由にさせなかった。
そんな中、唯一の反省点を挙げるなら、吉平の投入だ。あの82分という時間帯で吉平を入れるということは、DFラインからの長いパスで裏を狙わせるのだと思っていた。しかし、そのような展開にはならず、ポストプレーヤーとしてヘッドで競らせていた。それなら、吉平ではなく大津だったのではないか。
松本 0-2 大分
<GK>
上福元 :6.5 ファインセーブで流れつかむ
<DF>
鈴木義 :6.5 攻守に効いていた
竹内 :6 ファウル繰り返しカードもらう
福森 :5.5 相手に詰められる場面でワイドへのパスはNG
<MF>
川西 :7 終盤まで落ちない運動量で中盤を支配
松本 :6.5 久々のカットインゴール
<FW>
後藤 :6 好機作るもゴールならず
伊佐 :6.5 再三体を張る
小手川 :5 本調子にはほど遠い
<SUB>
姫野 :7 寄せの早さでクロージングに貢献
吉平 :5 適任とは思えない起用
山口 : 評価なし
<監督>
片野坂 :6.5 完璧なゲームプラン
片野坂 :6.5 完璧なゲームプラン
大分トリニータは、全体的な戦力の底上げが着実に進行しているようだ。姫野や黄誠秀、大津らがサブとしても使いどころを持っており、山岸や三平の不在が大きな影響を及ぼさなくなっている。出番のなかったシキーニョも、松本のゴールの際には喜びを分かち合っていてチームに解けこんでいる様子が見て取れた。今の状態なら、最後までプレーオフ争いには絡んでくれることだろう。