【大分―熊本】清本が劇的復活

3枚目の交代カードで、清本を投入して欲しかった。昨季、相模原戦で覚醒した彼の得点能力に期待していただけに、長期離脱が本当に残念だったからだ。85分に投入された1分後に、ファーストタッチで劇的な同点ゴールを決めてしまうとは、誰が想像できただろう。ここでできた流れから後藤がPKを獲得し、自ら決めて逆転に成功した。

熊本は必死だった。負ければ入れ替え戦が濃厚だから、当然だろう。寄せが早く、ゴール前は堅い。三平は前を向けず、大分の前線がパスを回してもコースが見つからない展開だった。最初の交代は72分と相変わらず遅かったが、これでスイッチが入ったのは確かだった。


大分 2-1 熊本(清本、後藤/菅沼)

<GK>
高木  :5  ビルドアップが不安

<DF>
黄誠秀 :5  DFラインでロストする致命的なミス
鈴木義 :6  パスを出すタイミングが遅い
福森  :5  相変わらずのパスミス

<MF>
岸田  :6  チャンス作るがつぶすシーンも
鈴木惇 :5.5 効果的なパス出ず
川西  :5.5 持ち過ぎ囲まれる
松本  :5  突破の場面なく

<FW>
後藤  :6.5 貴重なPKゴール
三平  :6  1トップで苦労
小手川 :5  存在感薄い

<SUB>
伊佐  :6  チェイシングで貢献
シキーニョ:5.5 スペース作れず
清本  :8  ワンプレーで流れ変える

<監督>
片野坂 :5.5 ロングボール戦術でビルドアップできず

気になったのは、大分が3-4-3ではなく4-1-5になっていたことだ。鈴木惇がDFラインに吸収されてビルドアップに絡むと、中盤に残っているのは川西だけで、残りの選手はオフサイドラインに固まっていた。これではスペースがなくなってしまい、中盤で川西が狙われるだけだ。本来なら、小手川あたりがしっかり下りてきて欲しいところなのだが…