【東京JAZZ】能楽堂でアル・ディ・メオラ

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今年から渋谷に場所を移した東京JAZZ。セルリアンタワー能楽堂で、アル・ディ・メオラのライブがありました。能楽堂は170席限定で、しかも柱影になる席は販売しなかった模様。今週になってからチケットを押さえたのに、中正面の2列目でアルを正面から見られる席でした。中正面は舞台を斜めに見る角度で柱が邪魔になることもあって通常は一番安い価格設定ですが、僕は能や狂言を見る際も結構好きなブロックです。

ピアノは一本の指で鍵盤を押せば音が鳴るけれど、ギターは左手の指で弦を押さえて右手でピッキングし、それらがシンクロしないと音になりません。そんなギターの奥の深さを堪能させてくれた演奏でした。ギターはメロディ楽器でもあり、リズム楽器でもあります。今日のセットは、基本アコースティックギターのソロなのですが、カホンと組めばよりメロディアスに、ヴァイオリンが入ればリズムに寄せる。そのあたりも含めてのインプロビゼーションが繰り広げられました。

音づくりも進行もかなりラフだったものの、オーディエンスは能楽堂というスタジオでアルがプライベートセッションをしているのを垣間見ていたような雰囲気で、なかなか上質で贅沢な空間でした。ジャズの醍醐味ですね!