【東京国立博物館】びょうぶとあそぶ

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残念ながら昨日で終了してしまったのですが、トーハクの本館で開催されていた「びょうぶとあそぶ」は、なかなか興味深い展示でした。キヤノンのプロジェクトで屏風絵にプロジェクションマッピングを重ねる試みなのですが、長谷川等伯の松林図と尾形光琳の群鶏図を素材にしています。

もっと子連れが多いのかと思いきや、意外にもそれほど混んでいませんでした。もうひと工夫できそうな気はしながらも、特に松林図は迫力があって等伯の世界に浸ることができました。雁が飛んでくる場面では、水墨画の世界に入り込んでしまったかのような気分でした。

僕が訪れた日はタイ展の最終日。こちらも、もっと仏像フォーカスかと思いきや、歴史や地理を織り交ぜた内容で、見応えがありました。プーケットやサムイのエリアはかつてシュリーヴィジャヤの勢力圏で、アユタヤやスコタイとは異なる文化だということを実感できます。インド文化やヒンドウー教の影響も感じられたし、石の法輪がアイルランドで見たハイクロスに重なって見えたことも面白く感じました。上野公園ではネパールフェスティバルを開催していて、すっかりアジアンな気分の日曜日でした。