【ワールドカップ予選】シンガポール戦

6月の日本ホームの試合は見ていないのだが、スコアレスで終わった内容をしっかりと振り返り、対策を打ってきた印象だった。今日もシンガポールのGKイズワンは当たっていたが、いくら当たっていても攻め手はある。本田のゴールは相手DFが角度を変え、吉田のゴールも宇佐美のシュートに触れてしまったもの。シュートを打てば何かが起きる可能性が生まれるのだ。

この試合では、相手の守備をはがす工夫が凝らされ、選手同士の連携もよかった。不満を挙げるとすれば、パスにこだわり過ぎずに「ボールホルダーが一人抜く」ことを意識してもよかったと思う点。そして、サイドバックからのクロスがチャンスにつながらなかったことだ。今後も引いて守る相手は出てくる。そこで、いかに相手の守備に綻びを見出すかが、ロシアへの切符を得るためのキーになるはずだ、

大分サポーターの僕としては、西川周作、森重真人、清武弘嗣、そして金崎夢生までがスタメンで出場したことは感慨深かったが、一方でJ3降格寸前で喘いでいる大分トリニータの現状が嘆かわしくもあった。ヨーロッパで苦労を重ねた金崎が代表初ゴールを決めた喜びは、直後に表れた率直な笑顔に象徴されていた。おめでとう、夢生。