【サントリー美術館】若冲と蕪村

最近ブームともいえる伊藤若冲と、俳人として有名な与謝蕪村。そんなふたりの画家を対比させて見せてくれるサントリー美術館若冲と蕪村」のキュレーションは、秀逸の一言です。蕪村の絵画と言われてもピンときませんが、骨太な作品で存在感があります。

この展覧会のキュレーションからは、若冲が「頭の中にあるイメージを可視化することを楽しんで」いて、蕪村は「描くこと自体に強い意志を籠めている」ということが伝わってきました。それは、右脳と左脳と言い換えてもよさそうです。若冲が天才肌であるのに対して、蕪村は職人気質ということもできますね。

ただ、観光シーズンの六本木・東京ミッドタウンはかなりの人出で、美術ファンというよりも東京観光のついでに立ち寄ったという雰囲気の来場者が多く、落ち着いて作品を楽しむ環境でなかったことは残念でした。平日なら、少しは状況が違うかもしれません。

http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2015_2/index.html