【東京ステーションギャラリー】隈研吾展

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東京ステーションギャラリー隈研吾展「くまのもの」は、アートとしての建築というより、建築資材の使い方を博物的に見せる内容です。博物のアプローチはあまり好きではないのですが、この展示は建築においてロジカルな左脳とクリエイティブな右脳がどちらも必要であることを感じさせてくれる素晴らしいものだと感じます。

防火、耐荷重、耐火などの視点で、建築がロジカルなものであることは理解できます。ただ、使用する資材、つまり鉄、アルミ、木材という観点もそうだし、加工の仕方や文化による色や形状、風合いの違いを認識した上でベストな組み合わせを導くプロセスは、まさにアートの世界だと思うのです。

ゼロから生み出されるアートもあれば、建築のようにいわばキュレーションの産物として完成するアートもある。その意味は「プロダクト」も同様に、モジュールとしての技術やアイディアの集大成としてのアートなのでしょう。
それは僕の会社の商品やサービスも同じこと。オペラが総合芸術であるように、プロダクトはすべからく総合芸術だということなのでしょう。

www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201803_kengo.html