【サントリー美術館】ガレも愛した清朝皇帝のグラス

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六本木アートナイトからの流れで、サントリー美術館の「ガレも愛した清朝皇帝のガラス」展へ。造形それ自体よりも、これだけ美しく多彩は色の発色を追求し、獲得したことに純粋に敬意を表したくなります。古代にこれだけの「基礎研究」をしてくれたからこそ現代の工芸や工業につながっていると思うと、感謝の気持ちが湧いてきました。

ペルシャの流れを感じさせる色合いや技術が、ガレの作品にどのようにつながったのかがよく理解できる展示でした。
そして、もうひとつの特徴は、作品の色や輝きを最大限引き出そうとする展示法。鏡やライティングにこだわり、撮影可能エリアにも意図が感じられました。それだけ企画サイドに強い思いがあったということなのでしょう。

サントリー美術館は構造がわかりにくいのですが、そんな制約のあるハコの中で最大限の工夫を見せてくれるキュレーションには敬意を表します。