【国立西洋美術館】グエルチーノ展

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あまり予備知識もなく鑑賞した上野公園の国立西洋美術館のグエルチーノ展。日本人には背景の理解が難しい宗教画ながら、圧倒的な迫力と斬新な構図、そして隠喩を込めた描写には見応えがありました。

グエルチーノは17世紀にイタリアはボローニャ郊外のチェントで活動した画家。絵の印象としては、色遣いなどにエル・グレコと通じるものがあります。「聖母子と雀」の繊細な糸の描写や「聖母被昇天」での光の捉え方は、特に惹かれました。様式美だけに囚われず、目に見えたものを忠実に描こうとする努力なのだと思います。

国立西洋美術館は3月16日まで常設展がクローズされているので、後日使える常設展チケットをもらえます。充実した常設展が見られないのは残念ですが、後に楽しみを取っておくと考えればよさそうですね。

http://www.tbs.co.jp/guercino2015/