【国立西洋美術館】ホドラー展

東京国立博物館の国宝展が60分待ちということで、国立西洋美術館ホドラー展を選択しました。ホドラーはスイス出身の画家で、象徴主義の影響を受けつつもアルプスの風景を多く描いています。

展覧会を鑑賞して、この画家がメジャーになり切れなかったのは、対象を大きく描きたくなる衝動があったからだと感じました。細部まで描写した緻密な線は魅力的ですが、背景とのバランスでかえって迫力を失っている作品が多いのです。ズームアップとトリミングを変えたら、もっとアピールする絵になったのではないでしょうか。

また、ホドラーが故郷スイスの風景をこよなく愛していたということも、よくわかりました。深い愛情がなければ、ユングフラウの岩肌にあのような多様な色彩は見出せないでしょう。レマン湖やインターラーケンなどを扱った作品もあり、日常を忘れさせてくれました。

http://hodler.jp/index.html