【国立西洋美術館】ミケランジェロ展

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国立西洋美術館で開催されている「ミケランジェロ 理想の身体」展を訪れました。彫刻のポーズは、描きたい筋肉を最も美しく描くべく決められるのだと感じると同時に、フィギュアの足のラインで萌えるからと希望職種を語っていたかつての新卒の気持ちがわかったような気がしました。

十字架に架けられるキリストも弓を引き絞る射手も、その史実よりもポーズが大事だったのでしょう。男性よりの筋肉美は腹筋に集約されますが、女性のやわらかい筋肉の表現は奥が深いですね。その美しさを言語化するのは、かなり難しいことを実感します。「言葉では言い表せないけれど、この曲線が美しい」。そんな思いが造形へのモチベーションなのだと思うのです。

西美を訪れたときは、常設展の「聖プラクセディス」も外せません。真筆ではないという説もあるとは言うものの、フェルメールらしさが随所にうかがえるマスターピースは見ごたえ十分です。