【映画】ローン・レンジャー

これもJALの機内で見た映画です。主演のローン・レンジャー役はアーミー・ハマーですが、ジョニー・デップの存在感が当然ながら抜群です。ただ、それがかえって、どんなストーリーでどんな役を演じていてもジョニー・デップ風味になってしまい、本来の映画の味わいを損ねてしまうようにも思います。ジャック・スパロウであり、ウォンカであり、マッドハンターでもある。そしてトントも、一連のエキセントリックなキャラクターにつながります。

ストーリーは典型的な西部劇ですが、アメリカ人以外にはこのおもしろさは伝わりにくいでしょうね。フロンティア・スピリットを象徴する鉄道の敷設、ゴールドラッシュ、先住民といったコンポーネントは、コンテキストがわかっていればこその魅力。日本で言えば、時代劇のようなものですからね。

この作品の興行収入が伸びなかったのも、まさにこれが理由だと思います。デップは「レビューで酷評されたせいだな」どと責任転嫁しているようですが、もともとグローバルに受け入れられるような素材ではないのです。一部のファンには受けても、大衆向けにはハードルは高そうです。

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