【映画】ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

WOWOWの放送を録画して、しばらく放置していたファンタビの第2作。前作は新たな設定で展開するハリー・ポッター的な世界観が心地よかったが、本作はハリー・ポッターとの関連性を強めることでテコ入れしようとした印象が強く、ストーリーは散漫になってしまった。ダンブルドアの他にも、マクゴナガルやレストレンジの一族まで登場してハリーのファンには刺さるかもしれないが、それはあくまで添え物だ。

若き日のダンブルドアジュード・ロウ、黒い魔法使いにジョニー・デップを配して力もお金も掛けているのがわかるが、主人公のエディ・レッドメインの影は薄くなってしまった。やはり映画はストーリーで見せて欲しいと思っているので、この消化不良感は如何ともしがたい。確かに像は派手で見ごたえはあるものの、街中で魔法を連発するあたりもオリジナルのハリー・ポッターとは異なり、やや興ざめな仕上がりになってしまったのも残念だ。

あまり盛り上がりもないまま、何となく終わってしまった134分だったが、これでまだ3作の製作を予定しているようなので、どうなるかのか期待よりも不安のほうが大きい。様子見になってしまうかもしれないが、それを打ち破るくらいの展開を期待したいところだ。