【楽天オープン】デルポトロがパワー対決制す

錦織圭が敗れてしまった今となっては、フアン・マルティン・デルポトロとミロシュ・ラオニッチの対戦となった決勝カードはもっとも見どころの多いものだったように思います。ツォンガに期待していたのですが、集中し切れないままにドディグに敗戦。そのドディグも好調だったアルマグロも消えてしまっては、もうこのパワーテニスの対決しかないでしょう。

序盤からラオニッチは220kmをも超えるサーブを連発すれば、デルポトロも重いサーブでラオニッチに自由なプレーをさせません。お互いサービスをキープしたままタイブレークに入ると、ラオニッチが痛いところでダブルフォルト。そのままデルポトロが押し切ります。第2セットもサービスキープが続きましたが、第11ゲームをブレークすると第12ゲームもキープしてチャンピオンシップを獲得しました。ネットプレーがうまく行っていなかったデルポトロですが、終盤はパッシングのウィナーを連発。アングルショットが冴えていたラオニッチも、最後は力尽きましたね。

これでデルポトロは、フェデラーベルディヒを抜いてATPランキング5位が確定。ビッグ4のうちマレーまでの3人はまだ余裕がありますが、徐々に優位性が失われつつあるのではないでしょうか。ロンドンで開催される Barclays ATP Tour Finalに誰が出てくるか、楽しみです。