【大分-浦和】見えない未来

浦和相手のドローは悪くないとは言え、せっかく開始5分で2点を奪った意味はまったくなくなってしまった。初戦の丹野のミスに匹敵するような凡ミスがあった若狭の出来は酷すぎた。攻撃面でもパスミスが多く、守備面ではまったく安心して見ていられなかった。交代しようにも、DFのサブは松原しか入れていなかった。そして、木村だ。パスはことごとく相手に渡り、セットプレーも決定機を作れない。

シーズン前にDFの大規模な補強を行い、あれだけのメンバーを集めながら、若狭と安川という選択。確かに負傷で使えないという状況はあるのだが、J2に降格したシーズンも負傷とサスペンションが積み重なったことを思い出すと非常に危険に見える。今の攻撃力では、無失点で抑えなければ勝つことは難しいのだから、先が見えたとは言えない苦境だ。


大分 2-2 浦和(得点:丸谷、高松/原口、阿部)

<GK>
丹野 :5  1点目は若狭との連携ミス

<DF>
若狭 :4  攻守に痛いミス連発
高木 :6  攻め急ぎが気になる
安川 :5.5 前節のゴールに味を占めたか

<MF>
宮沢 :5.5 守備では機能
松本怜:6  スペースない中で奮闘
チェ :5.5 サイドを抜き切れず
丸谷 :5.5 攻撃面で自信を持って欲しい
木村 :4.5 効果的なパス皆無

<FW>
西  :5.5 スペースなく持ち味出ない
高松 :6.5 終盤は息切れ

<SUB>
林  :5  なぜ林を投入したのか
村井 :5.5 存在感なくファウル多い
森島 :5.5 意欲は見せた

<監督>
田坂 :5  選手起用に大きな問題

そして、試合結果以上に気になることがある。それは観客動員だ。土曜日の14:00キックオフで、しかも相手は浦和というホームゲームに16,510人しか動員できないのであれば、財政再建は不可能だ。減資というカードを切る状況にすら持ち込めないだろう。これは、とてもではないが楽観できないし、ライセンス剥奪が現実味を帯びてくる。大分トリニータの前途は、決して明るくない。