【ナビスコ/大分-C大阪】形のない攻撃

シュートの数が増えた。攻めている場面も、これまでよりは多かった。得点も毎試合挙げている。それでも大分が勝てそうな気がしないのは、攻撃に形がないからだ。今日は森島だったが、高松でも小松でもポストになり切れていない。そして2列目もキープする選手がいないので、ボランチサイドハーフが押し上げる時間を稼げないのだ。

序盤は無駄にワンタッチでつないでボールを失い、終盤は後ろを向いて足元で受けたボールを持ち直して前を向いて… これでは攻撃の形になるはずがない。相手のプレッシャーを受けると何もできないようでは、木村祐志にゲームメイクなど期待できない。頼みの高木まで、開始早々のミスで失点につなげてしまうのだから、もう何も言えない状況だ。


大分 1-2 C大阪(得点:丸谷/南野、山口)

<GK>
丹野  :5  攻撃の起点になれない

<DF>
若狭  :5  前で貢献できないなら最終ラインに残れ
高木  :5.5 いきなりのミスは痛恨
安川  :5  サイドならよいがDFは無理

<MF>
ロドリゴ:6  合流間もない中で機能
木島  :5  パスの精度が低すぎる
チェ  :5.5 キレ悪く終盤は負傷退場
木村  :4  寄せられると何もできない
丸谷  :5.5 ボールを持つと判断が遅い

<FW>
森島  :5.5 ポストとしては機能せず
林   :5  ポジショニング悪すぎる

<SUB>
辻尾  :6  よいクロス見せた
西   :5.5 流れ変えられず
高松  :6  森島よりはマシ

<監督>
田坂  :5  選手起用に迷い

今日の大分銀行ドームは、動員が6,957人に留まった。開始1分で失点し、最後の追い上げる時間帯にチェ・ジョンハンが負傷退場して10人になってしまってなす術もなく敗れたのでは、これから先もサポーターがスタジアムに来てくれるとは思えない。攻撃的なチームの方が魅力的なのは確かだが、それも勝ってこそ。田坂監督はJ2時代から、DFの人選が「攻撃力」によっているのだが、ここに限界がありそうだ。