【映画】モテキ

これは、パリからの帰国便で見た映画です。原作コミックスも全部読んでいるので期待する反面、この手の作品の映画化は外れそうな気もしていました。率直な感想としては、主人公・藤本幸世を演じる森山未來の雰囲気は合っているのですが、キャラに自信を持たせすぎではないかと。確かに何事にも迷うという設定ではあっても、テンポが速いというか、悩んでいる自分を嫌がっていない感じなのです。

一番印象に残ったのは、麻生久美子。この人の演技力は、さすがですね。ひとりカラオケで盛り上がったかと思えば、泣きながら告白するという「重い女」を演じられる女優は多くないでしょう。長澤まさみも悪くはないけれど、麻生の演技の迫力には勝てませんね。

そして、この作品のテイストとして「フェス」があり、バンドの楽曲がほぼフルコーラス挿入されます。これが結構邪魔くさいのです。歌詞を全部聴かせることを目指しているので、ダレるし、興味のないバンドなら正直飽きます。JAL機内のシステムは早送りができるので、何回か飛ばしてしまいました。

http://www.moteki-movie.jp/index.html