【テニス】楽天ジャパンオープン決勝

ラファエル・ナダルアンディ・マレーという、国内の大会にしては思いのほか豪華な対戦となった楽天ジャパンオープンの決勝。第1セットを見る限り、ナダルがあっさり勝ってしまうのではないかと思わせました。ところが、試合の流れというものは、こうも明らかに変わってしまうものなのかというくらい衝撃的な展開が続きます。

マレーの1ブレイクアップで迎えた第2セット第5ゲームは、マレーのサービスゲームながらナダルが0-40でトリプルのブレイクポイント。ところがここからマレーが破竹の3本連続サービスエースを叩き込み、もつれながらも最後はサービスキープでゲームカウントを4-1とします。第1セットはファーストサーブが50%だったマレーが、終盤はサービスも冴え、リターンエースも連発。3-6、6-2、6-0で快勝してしまいました。

そのマレーは、ダブルスでも兄ジェイミーと組んで決勝に進出していたため、本来はダブルス決勝の後に行われる予定のシングルス決勝を先に消化していたのです。この後ダブルス決勝を控えたアンディ・マレーは優勝インタビューで「皆さんがダブルス決勝の後まで残ってくれるなら、感謝の言葉はそれまで待って欲しい」というような内容のコメントで、笑い混じりの拍手を受けていたのが印象的でした。