【日本-タジキスタン】後味の悪いゲーム

日本の快勝だった。ハーフナー・マイク中村憲剛も素晴らしい結果を残し、岡崎は彼らしく、そして香川も輝きを取り戻しつつあることを印象づけた。8-0で終わったこのゲームで、僕が感じてしまった後味の悪さ。それは藤本淳吾のプレーだ。

それまでは、面白いくらいにパスが回っていた。それが当たり前のように、ボールがワンタッチ、ツータッチで次から次へと渡されてゆく様子が美しかった。藤本が入った途端にパスは淀み、パスコースに立った藤本がスルーせずにボールを遮ってしまう場面もあった。後ろに下げるパスが必要以上に強くなったのも、この時間帯だった。最後の最後で「まずいデザート」を食べさせられてしまったような、そんな気分にさせられたのだ。

不安はまだある。トップフォームに戻っていない長友、不用意なファウルが目立つ今野、そして空回りする李忠成。次はアウェイの試合なので、タジキスタン戦の結果で慢心してしまうこともないとは思うが、ザッケローニ監督には結果の残せなかった選手は切る覚悟で臨んでもらいたいところだ。