【ヒックとドラゴン】表情で魅せる

いつも感じるのですが、米国と日本ではアニメで「魅せる」部分が違います。日本のアニメはせつないようなとまどったような表情でアピールしてくるのですが、米国のアニメはちょっとした心境の綾が口元や目に表れますよね。それはつまり、日本アニメがストレートに情感に訴えてくる一方、米国アニメは観客をいったん突き放すような印象があるのです。

さて、「ヒックとドラゴン」では、主人公ヒックの表情が巧みです。ヒーローでもアウトサイダーでもない位置づけの主人公ですが、キャラクターの設定はうまくいっています。ドラゴンとバイキングという日本でもおなじみながら、その実態というか欧米でのポジショニングはよくわかっていないので、コンテキストが読みにくいのですが… 

主人公は「ヒック」と表記されますが、原語では「Hiccup」なので「しゃっくり」もしくは「ちょっとした問題」という意味ですね。ドラゴンの方も日本では「トゥース」ですが、実際は「Toothless」で「歯抜け」です。このあたりは日米で、狙いが違っているように見えますね。

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