【千葉-大分】デジャビュの逆転負け

雨のフクアリ、苦手のジェフ千葉、2点先制とくれば、あっさり逆転される光景が目に浮かんでもトリニータサポーターなら当然だ。そして現実もそうなってしまう。後半はサッカーになっていなかった。寄せが甘くボールを失い、パスは苦し紛れで蹴っているだけ。雨を心配してだろうとは思うが、パンチングもおぼつかないGK清水がその弱気に拍車をかけた。

本来ならこのような場面では監督が交代カードでメッセージを伝えるか、キャプテンあるいはベテランがピッチ上で声をかけるものだ。田坂監督の交代カードは間違っていたとは思わないが、タイミングは遅かった。中盤でつなげなくなっている時点で、ボランチを増やす選択をするべきだったのだ。そしてキャプテン宮沢はと言うと、スカパー観戦上はまったく声が出ていなかったように見えた。

30代の選手が宮沢だけという現実。本来なら、森島か土岐田あたりの気持ちが強い選手が周囲い働きかけるべきなのだが、そんな余裕はなさそうだ。こんなサッカーをしていては、大分銀行ドームの観客動員も心配だ。金はないだろうが、ベテランの補強は考えてもよいのではないだろうか。