【チャットモンチー】生命力

先日、スカパーのフジテレビTWOで生中継したGirl's Rock Factory 01の際、セットチェンジのつなぎに流れていた「シャングリラ」を聴いてチャットモンチーに興味を持ちました。以前、アメリカ公演の情報などは聞いていたのですが、実力はあるのだろうなと思いつつもちゃんと聴かないままだったのです。

早速、その「シャングリラ」の収録されたアルバム「生命力」をタワーレコードで購入しました。まず、衝撃的だったのは高橋久美子のドラムスの疾走感とメリハリの効いたビートでした。ガールズバンドという先入観を一瞬で払拭するほどで、ともするとカール・パーマーのように勢いで押すあたりも僕のツボです。また、ボーカルの橋本絵莉子の存在感たっぷりの声質もたまりません。もともとアニメ声系には弱いので、その特徴を活かした曲作りにはやられてしまいます。

正直言って、歌詞を音符に割り付けるのは下手です。日本語しか乗りそうもないメロディで、その日本語すら危ういのです。ところがそれがかえって魅力に見えてしまうような際どさもあり、例えば#7 「橙」の英語の歌詞"There is nothing I can do for you~"の載せ方は最悪で、ネイティブが聞いても理解不能なくらいベタな日本人発音なのに、印象に残ってしまうのです。

個性的な楽曲ながら、聴き入らずにスッと耳に流れてくるので、飽きずに何度でも楽しめます。他のアルバムを聴いても、外れはしないだろうなという予感も持てました。