【山形-大分】これが序盤戦なら

この試合がリーグ戦の序盤だとしたら、アウェイで惜しいチャンスを演出しながらの勝ち点1は悪くないと言えるだろう。しかし、この期に及んでのスコアレスドロー、しかも相手は残留圏内瀬戸際の15位山形となれば、痛いことこの上ない。

今日のゲームで一番得点の匂いがしたのは、前半11分に菊地が放ったミドルシュートだった。そしてホベルトがいる試合のようにエジミウソンが前線に顔を出せたのも、菊地がボランチとして機能していたからではなかったか。過去の過ちがついて回るのは仕方ないが、社会的制裁を経て復帰した選手なのだから必要以上に特別視しなくてもよいのではないかと僕は思っている。

<GK>西川:6.5(好調を維持)
<DF>深谷:5.5(感覚鈍っている)、藤田:6(センターで機能)、上本:5.5(攻めの意識あるも中途半端)
<MF>高橋:5.5(前が詰まる)、エジミウソン:6.5(前線に効果的に顔を出す)、東:6(崩しに貢献)、菊地:6(エジの攻め上がりを可能に)、家長:6(連携が改善)
<FW>高松:5.5(前を向けず)、金崎:6(飛び出し冴える)
<SUB>フェルナンジーニョ:5.5(仕事できず)、崔:評価なし
※下川、井上、梅田、宮沢は出場せず
<監督>ポポヴィッチ:5.5(仕掛け遅れる)

バランスのよい攻撃ができていただけに、前線の枚数を増やす決断は難しかったとは思う。しかし、勝ち点3を何がなんでも取ろうとする意欲が、ポポヴィッチの采配から感じ取れなかったことは、今のトリニータの状況を考えれば不満として残る。