【カタール戦】位置づけなき消化試合

松井や興梠を最初から使って選択肢を増やすこともせず、ベストメンバーで強さを見せ付けることもできず、実に中途半端なまま終わった試合だった。予選1位通過など、どうでもよい。ホーム最終戦だからといって、協会は別にスポンサーや放送局に気を使う必要もない。それでも、将来に向けた種は蒔くべきだったのではないか。

中澤も内田も明らかに集中力を欠いていたし、楢崎にも気迫はうかがえなかった。確かにホームながら不利に吹かれた笛の影響はあっただろう。岡田正義が主審だったら、カタールは何人がカードをもらっていただろうか。カタールの選手は「ファウルを取られない」という確信を持って際どいプレーを続け、逆に日本代表は萎縮したままだった。

結果はオウンゴールの1点だけ。本大会ベスト4などと風呂敷を広げる暇があったら、まずは足元を固めることが肝心だ。