【パンパシフィック選手権】トリニータ敗れる

海外での公式戦とはいえ、この時期ですから所詮はプレシーズンマッチ的な位置づけになってしまうのは、仕方のないところ。MLSはシーズン中で、Jはオフであることを考えれば、この日の大分トリニータの出来は悲観するようなものではなかった。

しかし、相変わらず点を取る形が見えないのは辛いところだ。高松にボールが収まっても、なかなかそこから展開できない。2列目やサイドの飛び出しが見られず、ロスアンゼルス・ギャラクシーのDFラインを切り裂く場面はなかった。失点は中盤でのもったいないバックパスから藤田のミスを奪われたものと、そして上本が不可解な判定で献上したPK。大きな破綻がなかったことは評価するが、このようなちょっとした失点が重なってしまうのも、大分の悪い癖だ。

ただ、ミスがあったとはいえ藤田は深谷の穴を埋められそうだし、家長のコンディションも良さそうだ。清武や住田もそれなりに存在感を示している。3位決定戦という絶好の舞台を利用して、開幕までのシミュレーションを詰めてほしい。ただし、無用なケガだけは十分に気をつけてもらいたいところだ。