土屋アンナの新譜「Nudy Snow」を聴いてみました。前作「strip me?」は最高に良い出来で、僕もかなり聴き込んでしまったほどなので、今回も期待していたのですが… 率直に言って、前作の良いところを活かそうとするあまり、その壁を乗り越えられていないという印象でした。
前作の特徴だった「１曲１曲が短く、曲間のインターバルを取らずにテンポよくつなげる」「グルーブ感、ドライブ感を前面に打ち出す」については踏襲されています。しかし、楽曲の持つキャッチーさは前作に及んでいないんですよね。モンキーマジックと共演している#5「GINGER」や#7「Dirty Game」、#16「Blood on Blood」などレベルの高い曲もあるけれど、全般的に似たような曲調になってしまっていて、つなぎが良いためにかえって単調なイメージを与えられてしまうのです。
ただ、シンガー・土屋アンナとしては非常に楽しみながらの演奏になっていて、好感が持てます。彼女のアルバムは自分で作曲しているわけではないので、いかに統一感をもたせてプロデュースするかにかかっています。ビッグネームを並べるよりも、彼女の魅力を引き出せる制作者が必要なように思いました。
http://www.tsutaya.co.jp/music/sp/anna/index.html
