【ストレイテナー】Applause

今日リリースされたストレイテナーのニューアルバム「Applause」を朝一番でダウンロードして、通勤途上で聴いてみた。聴き込んだわけではないので、あくまで第一印象でしかないが、これはいつもよりも詞に重点が置かれているように感じた。彼らは反戦を歌ったりもするけど、基本的にはメッセージ性が強いわけではない。あくまでホリエアツシの詞が描く世界に、他のバンドよりも相対的な意味で比重が置かれているように思っているが、特にその傾向が強まっているような気がする。「COLD DISC」でメロディがいったん極まって、「Future Soundtruck」から本作へと詞に回帰しているのではないかと。

僕もかつては作詞作曲をしていたのだが、たいていは詞か曲のどちらかが先に頭に浮かぶ。ごくまれに、メロディに詞が乗った状態で閃くことはあるが、それはあくまで例外だ。いわゆる「詞先」か「曲先」かということなのだが、ストレイテナーの本作は明らかに「詞先」だ。曲が先にできていたら、こんな楽曲にはなりっこない。その詞に大山のギターやひなっちのベース、ナカヤマのドラムスが絡んでいかにもテナーらしい音楽に仕上がっている。

シングルで先行リリースされている「さよならだけがおしえてくれた」はメロディもとてもキャッチーで、あっという間に記憶に刷り込まれた。ほかの曲も含めて、これから繰り返し聴き込んでゆくことによって、また新たな良さが発見できるだろう。しばらく通勤時間は、テナーの音楽で満たされることになりそうだ。