【外資の英語】本社=HQ

外資系企業で仕事をしていると、嫌でも意識せざるを得ないのが本社の意向。本社のことはよく"HQ"と略して呼ばれますね。世界各地に拠点があるような大きな企業では"regional HQ(地域別本社)"や"business HQ(事業部別本社)"があったりします。例えば日本の金融部門CEOの上司は、アジアのCEOと金融部門のCEOの2人であることも多くあります。こういう組織を"matrix organization"と呼び、ふたつの指揮系統のことを"dual report line"と言います。

さて、ここで略語だけ先に登場した「HQ」ですが、辞書で"headquarter"を引くと「本部を設置する」というような動詞の意味しか出てきません。ここで書いた「本社」の意味にするには、常に"s"をつけて複数形にしなければならないのです。HQ = Headquartersということです。しかも、"s"がついていても単数形として扱うことができます(もちろん、複数形としてもそのまま使えます)。このため、"Our company's headquarters is located in Chicago."のように、複数形のような単語なのに"is"を伴ってしまうのです。

複数形にするもともとの意味はあまりはっきりしませんが(ベルリッツの先生も「そう覚えろ」としか言いませんでした)、"quarter"が普段使う意味の「1/4」の他に「部隊、方面」という軍事用語としての意味があるので、方面本部の集合体というような意味なのではないかと思います。