【宇宙】引力について考えた

最初は「無」について考えていた。何もない空間。そこを満たす気体もなければ光もない、暗黒の「無」の状態。でも、待てよ。そこに何もなくて、別の場所に何かがあるのなら、均衡化するのではないだろうか。高気圧から低気圧に向かって風が吹くように、充満した有毒ガスが拡散して無害になるように。

そして、気づく。そうならないのは「引力」があるからだ。上空に行けば行くほど気圧が下がって、空気は薄くなってゆく。その状態が均衡化されないのは、アイザック・ニュートンが発見した万有引力のなせる技であるはずだ。さて、宇宙は広い。「こんなにも」広いなんて言えないくらい、想像もつかない広さなのだろう。その中にある引力の素である天体は、星の数とはいえ、全体の質量/体積としてはあまりにも小さい。それなのに、地球のように大気に満ち溢れた惑星がある。ということは、ものすごい範囲の「無」があるはずだ。それが均衡化されないほどの圧倒的な引力がこの宇宙に存在するというなら、僕にはブラックホールの存在が信じられる気がした。

宇宙物理学的には全然正しくない勝手な推論だと思うけど、ただロマンに浸っているだけなので、許してやってください・・・