【ハリーポッター】最終巻読了

基本的に「ネタバレなし」です。ハリーポッター・シリーズの最終第7巻「Harry Pottar and Deathly Hollows(英語版/邦題未定)」を苦労の末に読了しました。主要な登場人物のうち2人が死ぬという情報が著者の口から語られたとのことで、そのつもりで読んでいると「どんでん返し」があります。ただ、この「どんでん返し」がいかにも取って付けた感じがして、都合のよい展開だなという印象を受けました。

最終巻にも関わらず、相変わらず本筋に関係のないエピソードまで詳細に仕上げるローリング流は変わらず、これで本当にこの巻で終わらせることができるのかと不安にすらなりました。全600ページも終盤1/3くらいのところからは、さすがに一気に流れができてきて、思わず惹き込まれます。中盤まではなかなか読むペースも上がらずに苦労しましたが、最後は一気に行けました。

謎解きがあまりに説明口調なのが残念ですが、おもしろいのはスネイプ先生が実はどちら側でどんな役割を担っていたかとその理由、それにペチュニアおばさんの魔法嫌いの発端について解き明かされる部分でした。なるほど、それなら納得できるという根拠づけがされていますよ。

著者のローリング女史は、チャリティで続編を書くかもしれないと発言しているようですが、その場合も魔法界の叙述とか、登場人物の数年後のようなあまりストーリー性のない部分を書くのでしょう。そう考えると、これで物語が終わってしまうのは寂しいですね。邦訳までは1年ほどかかるようなので、お楽しみに!