【Disney+】キャシアン・アンドー E1~3

原題は単に「ANDOR」だが、日本で「アンドー」ではいろいろ誤解されそうな作品になってしまうということなのだろう。スターウォーズのシリーズではありながら、スピンオフである「ローグワン」のスピンオフという位置づけなので、本編とはかなり隔たりがある。そもそもアンドーがどんな人物だったのかも定かでない中で見始めたところ、やはり視点が定まらないままだ。

振り返って考えると、エピソード1から3までを一気に配信したのは、そうしないと流れがつかめないからなのだと思う。3話を一気に見たところで、やはり流れには乗れないのだが、それでも3話見ると、それなりにわかってくることも多い。アンドーが反乱軍のスパイになる前日譚ということで、ここまでは地味な展開ながら、彼の位置づけや交友関係が見えてくる。ここからどう活躍するのかが見えないことが最大のフラストレーションだが、もう少し期待して見続けることにしよう。

役者陣では、フィオナ・ショウの存在感が圧倒的。ハリーポッターシリーズのペチュニアおばさんや「キリング・イブ」のMI6主任役でおなじみのベテランだが、あの表情だけで安心させられてしまう。序盤では、ブレードランナー酸性雨降る都市が渋谷のスペイン坂に移ったような風景で、エキゾチック感に欠けるというか、スターウォーズらしく壮大なビューがないことが不満だった。スターウォーズといえば惑星の大地、そしてそこに暮らすダイバーシティ豊かな種族なので、そこはしっかり踏襲してもらいたいものだ。