【オランダ旅行】アムスでバレエ鑑賞

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アムステルダム到着の際に機長のアナウンスでは「天候は晴れ間が見える」だったのに、僕が空港から電車に乗ってアムステルダム中央駅に降り立つ直前に雨が降ってきました。これはもう、僕の雨男パワー全開ということですね… 飛行機が少し遅れ、ホテルまでの道に迷ったせいもあってアイスホッケーのフェイスオフには間に合わない時間になったので、バレエを鑑賞することにしました。

メトロで2駅先にある「Museiktheater」で、ナショナルバレエ団がくるみ割り人形を上演しているのですが、この公演のタイトルは「くるみ割り人形とねずみ大王」。普段は脇役のねずみの王様が、あちこちに登場しては主役と絡む構成になっていました。ニューヨークで見たニューヨーク・シティ・バレエもそうでしたが、「くるみ」では踊りを見せつけるのではなく、楽しんで見られるような演出に向かっているように思います。一幕は定石通りマイムを交えて筋を見せますが、2幕もあまりテクニックの披露に走りません。チャイナやアラブなども、踊り手の人数も多く、その中のメインが踊るというよりも全体の構成で魅せます。

僕は「くるみ」は松山バレエを見た回数が多いので、どうしてもそれが基準になっていしまいますが、ギゴーニュがなかったり、最後のグラン・パドドゥの女性が踊る部分が「金平糖」だったりと大きな違いが見られました。主役のふたりは、基本に忠実というか、技にメリハリがあるところにうまさを感じます。全体の印象は、やはり日本の方が揃っていますが、個々の表現力はこちらの方が上ではないかと思います。踊りだけではなく、表情や演出もわざとらしさがなくてよかったです。

ヨーロッパの劇場の雰囲気はいいですね。幕間にコーヒーとアップルパイをいただきましたが、大人中心の観客がくつろいでいる中に、自分が溶け込んだ気がしました。スタンディングオベーションの起きかたもすごく自然で、バレエを見たこともですが、この時間をアムステルダム市民と共有できたことが楽しかったです。

http://www.het-nationale-ballet.nl/index.php?lang=uk