【オランダ旅行】フェルメールに会いに

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この旅の一番の目的を果たすために、デンハーグへ行ってきました。それは、フェルメールが遺した絵画「真珠の耳飾りの少女」を鑑賞することです。この絵をめぐって書かれた同名の小説が映画化されたものを劇場で見ましたが、画家とモデルになった少女のロマンスをバックグラウンドに、ぜひ見てみたい作品だったのです。

11時の開館に合わせてマウリッツハウス美術館に並び、この絵にたどりついたときには展示室には僕ひとりでした。少女の虚ろな瞳と唇、そしてイヤリングの真珠が艶かしく輝いている光景は、視界がとろけてしまうかと思うくらい鮮烈な印象です。この素晴らしい絵を独り占めにできた喜びを感じましたが、こんな記憶はルーブルモナリザを見て以来です。

この日はルーベンスブリューゲルの特別展も開催されていて、これからアントワープに行く僕にはまさに予習になりました。アントワープではノートルダム大聖堂で、フランダースの犬のラストにネロとパトラッシュがたどりついたことで有名なルーベンスの三部作「キリストの昇架」「キリストの降架」「聖母被昇天」を鑑賞しました。ルーベンスの鮮やかな色遣いと描かれた人物の表情が、教会の静謐さの中で際立っていました。

夜はアムステルダムのカウントダウンをちょっとだけ味わってきました。ダム広場は野外ディスコと化し、ちょうど僕が好きな「Conga!」が流れる中、集まったものすごい数の群集が揺れています。そこにあがる無数の花火は、今も鳴り止まずに響き渡っていますよ。